2005.8.17 up


コウモリ
No.048
撮影者/加藤 憲二
撮影場所/弟子屈町最栄利別
撮影年月/2005.8.15
カメラ/Nikon COOLPIX-950
レンズ/7-21mm(F:2.6-4)Zoom



【まめ知識】

●翼手目(コウモリ目)

現在、北海道で確認されているコウモリは19種類



【コメント】 撮影者:加藤 憲二

以前から、玄関の軒の裏にコウモリが居候しているのは知っていたが、今回、始めて見ることができた。しかも集団。すずなり状態ですみっこに丸まっていた。

同体の大きさは親指よりひと回り大きくした位。小さいだけあって結構見た目は可愛いやつである。

今回なにゆえ外でたむろしていたかは不明である。外の集団の他にも、相変わらず軒の裏からは“キーキー”鳴く声や、隙間から羽が見隠れしていたので、裏にも結構な数いるのだろう。定員オーバーで外に追い出されたのか・・・

名前は現在調査中である。



【コメント】2005.8.19

 S氏より以下の情報をお寄せ頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。(加藤@大道開発)

 釧路・根室地域で現在確認されているコウモリ類と致しましてはヤマコウモリ、ヒナコウモリ、キタクビワコウモリ(ヒメホリカワコウモリ)ウサギコウモリ、チチブコウモリ、テングコウモリ、コテングコウモリノレンコウモリ、ホオヒゲコウモリ、ヒメホオヒゲコウモリ、カグヤコウモリ、モモジロコウモリ、ドーベントンコウモリなど13種。今後、調査が進むことにより、新たに確認される種もあると思います。

 家屋・廃屋の利用が確認されている種としましてはヒナコウモリ、キタクビワコウモリ、ウサギコウモリ、ホオヒゲコウモリのパターンが多く、他にチチブコウモリの利用例もあります。

 今回の写真をみると、顔の特徴からウサギコウモリ、チチブコウモリは除外され、首周りの毛の色からキタクビワコウモリも除外されます。耳のパターンからするとヒナコウモリも外れるのでホオヒゲコウモリの可能性が大きいと考えられますが、よく似たヒメホオヒゲコウモリと間違える可能性があるので種の特定はしなかった次第です。(日本国内における情報や研究が遅れている部分があり、ヒメホオヒゲコウモリの家屋利用も考えられるため)

 ホオヒゲコウモリとヒメホオヒゲコウモリを判別するには捕獲して尾膜の血管の走行をみるか、解剖して頭骨による判別が決め手となります。また、一部の文献では毛の色による検索も行われているようですが幼獣と成獣で違う場合があります。実際に種を同定(判別)する場合には捕獲して、同定に必要な部位の計測、膜の付き方、血管の走行などをみないと種はわかりません。



【Photo】 48 49 92 113



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